手紙の書き方

晩秋の候を使う時期は10月から?意味や使い方を例文とともに!

一段と冷え込んで来て毛糸が恋しくなってくる頃、
温かい部屋でゆっくりと秋の夜長に手紙をしたためるのは良いものです。

パソコンや携帯で送る文章と違って、直筆であることで、
より多くの気持ちや状況が伝わるもの
ですので、
読んでくれる相手の笑顔を思い浮かべながら一文字一文字に思いを込めてみませんか。

またパソコンや携帯からの手紙でも、季節をあらわす時候の挨拶が添えられると、
改まった丁寧な気持ちが伝わるものです。

今回ご紹介するのは「晩秋の候」です。
時期や読み方や使い方を、あいさつ文の例文とともにご紹介します。

※時期の近い時候の挨拶「仲秋の候」「初冬の候」「秋冷の候」も参考に!

スポンサードリンク

読み方は?いつからいつまで使うの?

「ばんしゅうのこう」と読み、「寒さが日一日と増して冬へ向かっていますね」というような意味です。

候は「時期」「季節」という意味なので、晩秋の頃(ころ)という言い方もあります。

使う時期としては、秋の終わりの日増しに寒くなる頃に使います

時候の挨拶は基本、何月何日から何日までといった厳密な期日はありません

10月の終わりから11月と考えておけば大丈夫です

丁寧な手紙での使い方

文例についてもご紹介します。

「拝啓」「謹啓」といった頭語、「敬具」「謹白」といった結語をセットとして使うといった点は時候の挨拶共通です。


例文1)丁寧な手紙の場合

拝啓
晩秋の候、皆様にはおかわりございませんか。

(本文)

寒さに向かう季節、お体に気をつけてお過ごしください。

敬具


例文2)拝啓よりさらに丁寧な表現をする場合

謹啓
晩秋の候、ますますご繁盛の事とお喜び申し上げます。

(本文)

向寒の折柄、御健康にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

謹白

スポンサードリンク


親しい方に向けたバリエーション 

これから師走の慌ただしい季節に向かうこの頃だからこそ、
しっとりとした情緒の漂う丁寧な手紙には心が落ち着いてほっとするものです。

ご自身も気ぜわしい季節だからこそ、静かに文章を思い浮かべる時間を持つことで、
穏やかで温かな時間大切にされてみてはいかがでしょうか

親しい方で「晩秋の候」はかしこまりすぎかなと感じる場合には、
同じ季節感を表現する以下のような時候のご挨拶を使ってみてはいかがでしょうか。

「晩秋の候」と同じ時候のご挨拶としては

・落葉の候
・小春日和の今日この頃
・鮮やかな紅葉の候となり
・朝夕の寒さが身にしみる頃となりましたが


などがあります。

また親しい方で先方の状況や趣味などを知っている場合には、

・受験へ向けて日々がんばっていらっしゃる事と思います
・早朝のマラソンも吐く息の白さが際立つ季節ですね


など、相手にあわせて使うのも良いです。

さいごに

今回は晩秋の候について、意味やいつからいつまで使うのか?とった時期について等
文例とともにご紹介しました。

時候の挨拶は、何月何日だからというよりも、そういう言葉がぴったりくる
季節だなあってものを用いることになりますが、
秋と冬の境ってけっこう難しいですよね

かなり寒くなってくると、冬かなあって感じますし。

ある人が冬だなあって感じてても、ある人は秋って感じてるかもしれません。

ここらへんは相手を思い浮かべながらってことになりますね。

冬は年賀状があるので、手紙を書くなら秋って季節はうってつけだったりします

ぜひ、大切な人、最近ちょっと疎遠な人、手紙を書いてみてはいかがでしょうか?

【その他の時候の挨拶の記事!】
仲秋の候
秋冷の候
初冬の候
厳寒の候
春寒の候
早春の候
春暖の候

▼月別の時候の挨拶一覧はこちら!
>> 時候の挨拶とは?月別の一覧!