今回ご紹介する時候の挨拶は「仲春の候」、
読み方は「ちゅうしゅんのこう」です。
春であることは解りますが、仲は何を表しているのでしょうか?
仲が良いとか悪いとか、そんな時に使う言葉ですが・・
春と結びつけても微妙な時期が想像できませんね。^^;)
今回は仲春の候について、意味と使う時期、
使い方についても例文を使って解りやすくご紹介します。
目次_Contents
意味はこれから少しづつ暖かくなる季節
仲春とは、初春と晩春の間の時期のこと。まだ肌寒いけど、少しずつ暖かくなる季節を指す言葉で、
3月6日から4月4日の間のことを言います。
仲は中の意味で使っているんですね。
旧暦の啓蟄(けいちつ)~清明(せいめい)の前日までを
仲春と言い、それが時候の挨拶に使われています。
春の流れで言うと、初春⇒仲春⇒晩春という流れになります。
立春(2月4日)から立夏(5月6日)までの期間の中頃なので、
3月6日から4月4日というわけです。
初春や晩春という言葉はよく聞きますが、
仲春という言葉は普段あまり使わないですよね?
これを期にいつ頃か覚えておきましょう!
手紙に使う時期
日付でいうと、上でも説明した通り3月6日から4月4日の間の時期です。
手紙を書いている時ではなく、相手に届いた時の時期になりますので
注意してくださいね。
まあ、あまり厳密に4月5日に届いたから失礼!
って気にする方もいませんけど。
あとは、相手に届く時期に相手が感じる気候が
仲春という言葉がぴったりか?
っていうのが大事です。
時候の挨拶は、同じ時期をあらわす言葉がいろいろとあるのですが、
その時によって、まだまだ寒かったり、ほんと春らしい気候だったり
違いますよね?
その時に気候や情景にあった、時候の挨拶を選ぶっていうのがポイントです。
スポンサードリンク
具体的な使い方
時候の挨拶は、手紙の冒頭に使います。これはどの挨拶を使う時でも同じですので注意しましょう。
ビジネスメール等で使うときはよく見る文章で構いません。
例:拝啓 仲春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
という感じです。
仲の良い方に送るときはもう少し砕けていて問題ありません。
例:仲春の候、次第に春らしくなってきましたね。いかがお過ごしですか?
という風に、相手のことを気にかけましょう。
時候の挨拶を使うときは、季節を感じさせる言葉を添えるとよいでしょう。
例:最近次第に暖かくなってきました
例:まだ少し肌寒い日もありますが
例:先日、家の桃の木に花が咲きましたもう春が来たのですね。
等が良いでしょう。
花を見かけたなどの言葉は相手にも「春だな」と伝わりやすいので、とてもオススメできます。
例:仲春の候、菫の花が咲く季節になりましたね。
例:仲春の候、先日チューリップ畑を見に行きましたが、一面の綺麗なチューリップに春を感じました。
等、3月頃の花を伝えると綺麗な表現になります。
手紙を読んでいる相手に、きれいな情景を思わせるような文章を書くと、
喜ばれますし、書いている自分も嬉しい気持ちになります。
時候の挨拶含め、言葉をうまく使えば
楽しんで手紙を書くことができますので、是非お使いください。
さいごに
仲春の候について、使う時期や意味、具体的な例文をご紹介しました。春に使うっていうことは知っていたけど、
仲ってどういう意味だろう?って思ってた方は
すっきりしたんじゃないでしょうか?
親しい友人とこれから暖かくなる春を共有してくださいね。
スポンサードリンク