「夏」がつく時候の挨拶のひとつに「仲夏の候」があります。
読み方は「ちゅうかのこう」です。
仲夏ってあまり使わない言葉で、正直ピントきませんね。
いつからいつまで使えるんでしょうか?
今回は仲夏の候について、意味や使う時期、使い方を例文で具体的にご紹介します。
夏がはじまりますね!といった意味があります
仲夏とは、夏の真ん中のことを指します。「じゃあ、8月かな?」って思っちゃいますが、
現在の暦の「夏」とはちょっと違うんですね。
具体的な時期は下で説明しますが、
意味としては
「夏が始まりますね」
「これからもっと暑くなりますね」
といった意味になります。
いつからいつまで?手紙で使う場合の時期
仲夏を使うのは6月のはじめの芒種(6月6日頃)から7月初めの小暑までの時期です。「芒種」「小暑」って何?って方は、
二十四節気についての記事で、わかりやすく解説してます!
これを過ぎてしまうと、仲夏は使えずに盛夏等の他のものに変えなければなりません。
時候の挨拶は使う時期がとっても大事!
手紙を書いている時ではなく、相手に手紙が届く時の時期なので、
実際に使うときは、手紙を投函していつくらいに届くかな?って
考えないといけません。
だいたいの場所は3日くらいでとどきますから、見計らいましょう!
多少遅れてしまっても問題はないですが、残暑見舞いの頃に仲夏の候を使ってしまうと、
さすがに時期違いにもほどがありますので気をつけましょう。
だいたい6月に書く手紙であれば仲夏で構いません。
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ビジネスや友人への手紙に使う時の文例
時候の挨拶は、基本的に冒頭に使います。例:仲夏の候、貴社ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
ビジネス文章でしたらやっぱりこれですね。
どの時候の挨拶でも共通的に使える文章です。
仲の良い友人に手紙を送る場合は、そこまで固い挨拶は使わないほうが良いです。
上のビジネス文章で送ったら、「ちょっとどうしたんだろう?」って思われるかも。^^;)
例:仲夏の候、最近暑くなってきましたが、お体に変わりはないですか?
例:仲夏の候、日に日に暑くなってきておりますが、お元気でお過ごしでしょうか?
といったものでよいです。
体調など相手を気にかける文章にするのが良いですね。
また、梅雨の時期とかぶることがあると思いますが、
あまり「ジメジメして嫌ですね」などのマイナス印象の文章は避けましょう。
これから夏がはじまりますね、といった文章が良いですね。
例:仲夏の候、日差しが眩しくなってきましたね、お元気でお過ごしですか?
例:仲夏の候、日向を歩くのがつらい時期になってきましたね、おかわりはありませんか?
こういう風に使うと、カラッとする時期が近づいているなと感じられて良いです。
時候の挨拶は手紙の最後につけることもあります。
例:仲夏の候、これからもっと暑くなりますが、お元気でお過ごしください。
例:仲夏の候、もうすぐビールの美味しい季節になりますので、それまでお互いに楽しみに過ごしましょう。
冒頭と末尾、どちらで使うにせよ時候の挨拶の後には
相手を気遣う文章を書いて、双方に取って嬉しい手紙にしましょう。
さいごに
仲夏の候について、意味と使う時期、文例をご紹介しました。夏といいつつも、主に6月に活躍する時候の挨拶なんですね。
ここらへんの季節感は
二十四節気についての記事でわかりやすく解説してますので、
確認してみてくださいね!
▼その他「7月の時候の挨拶」はこちらです!
向暑の候
盛夏の候
猛暑の候
大暑の候