今回は「季夏」の候を説明しますが、「季夏」って誤植ではないですよ。
夏季なら聞いたことあるって方、もっともですね。私もそう思いました。^^)
読み方は「きかのこう」です。
時候の挨拶をいろいろ調べていたら、だいぶ詳しくなってきましたよ。
夏がつくものもけっこうあるんですよね。
今回は、季夏の候について、意味や手紙で使う時の時期、具体的な例文までご紹介します。
目次_Contents
夏の末を意味します
季夏とは昔の暦の6月の異名で、夏の末の事を言います。6月が夏って謎ですよね。
昔の6月はいまの7月~8月を指すのです。
季夏の候の意味は
「夏も終わりになってまいりました」や
「もうすぐ秋ですね」です。
漢字の並び的には「夏の中盤」かと思いますが、
実際には末のことですので、間違えて解釈しないようにしましょう。
使える時期は8月
夏の末を指す「季夏の候」ですので、夏の最後の月「8月」に使うのが正しいです。
実際に明確な期間があるわけではなく、
8月につく手紙でしたら使っても問題ありません。
しかし、到着が9月になりそうな場合には、
たとえ書いているのが8月半ばの場合でも別の時候の挨拶にするべきですので、
到着する時期を考えて書きましょう。
実際の使い方をご紹介!
実際に使うときは手紙の冒頭に使います。末尾に使っても構いません。
今回は冒頭で使い場合の使用例をご紹介します。
例:季夏の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
例:季夏の候、貴社いよいよご隆盛のことと存じ上げます。
ビジネスで使われる文章の場合は、相手個人だけでなく
会社全体を褒めるようにしましょう。
具体的に褒めると間違っていた場合に
取り返しの付かないことになりますので、
あえておおまかに褒めると良いです。
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友人に送る場合の挨拶文ですが、とても書きやすいので、いろいろとご紹介いします。
例:季夏の候、夏が終わりに近づいておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
例:季夏の候、最近涼しい日も時々ありますが、お元気でお過ごしでしょうか?
例:季夏の候、立秋を過ぎたというのにまだまだ暑いですね。
こういった相手を気遣う挨拶文がよく使われるものです。
実際の手紙を読むと今あげた例のような文章が多いと思います。
こちらの例はどちらかというと、
そこまで仲が良いわけではない相手に送る事が多いですね。
では次の例では、とても仲の良い間柄の方に送る場合の挨拶文のご紹介です。
例:季夏の候、秋とは名ばかりの暑い日が続いていますね、
○○さまはお元気でお過ごしでしょうか?
例:季夏の候、先日家族で近隣の河原でバーベキューをしました。
暑い中ではありますが、外で食べるのもよいものですね。
例:季夏の候、家の庭にビニールプールを出しましたが、
自分は入ることができないので子どもたちがとても羨ましいです。
仲の知れた相手に送る手紙には、
近況の報告を兼ねてこういう文章にすると良いです。
相手にも伝えやすいですし、何より「こちらは元気に過ごしております」
ということが他の文章よりも伝えやすいです。
せっかくの手紙ですから、相手の心配だけでなく、
自分達のことも一緒に報告すると、送る相手も喜んでくれますよ。
さいごに
季夏の候を使って手紙を書こうとしている方向けに、意味や使う時期、文例をご紹介しました。
夏に使える時候の挨拶はいろいろとありますから、
時候の挨拶一覧で確認してくださいね。
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