手紙や文章を書くとき、時候の挨拶を適切に使えるか?が重要ですが、
「入梅の候」はどの時期に使えば良いのでしょうか?
ちなみに読み方は、そのまま「にゅうばいのこう」と読みます。
読み方の難しい時候の挨拶もありますが、これは読めますよね。^^)
時期は、梅雨入りの頃かな?という想像が出来ますが、
正確に使用できる時期を把握しないと思わぬ恥をかくことになります。
かかなくても良い恥はかきたくないですよね。^^;)
今回は、入梅の候について、意味や使う時期、
具体的な文例を使って使い方をご紹介します。
意味は梅雨の時に感じる情景をあらわします
入梅の候の意味としては、「梅雨入りして湿度の高い、ジメジメした季節になりましたね」
といった意味です。
入梅は具体的には、旧暦の芒種から6日目のことで、
立春から数えると135日頃の時期のことを言います。
・・・なるほど、ってなる人はかなりの暦通ですが、
コレだけの説明だと難しいので補足すると、
2015年の芒種は6月6日なので、
今の暦でいうところの6月11日頃のことです。
今の時代は気象庁が梅雨前線などを確認して、
梅雨入りを宣言して梅雨に入りますが、
昔は暦で梅雨の時期が決まっており、
芒種から6日目から梅雨に入り、30日間継続するものでした。
昔の暦の季節の表し方が残って、時候の挨拶となっています。
手紙で使うなら時期はいつか?
入梅は6月11日以降のことを表しますので、手紙で使う場合もだいたいその時期に使います。
ただ、今の日本では梅雨入りが気象庁からの宣言によって
確定しますので、たとえ6月1日でも梅雨入り宣言されていれば
使っても問題ありません。
注意していただきたいのは、送る相手の地域が梅雨に入っているかです。
例えば、鹿児島から北海道に手紙を送る場合、
梅雨入りに1ヶ月近く差がありますのでそれを見越して
時候の挨拶を変えなくてはなりません。
梅雨の時期を間違えないようにしましょう。
手紙が届いた相手の状況がどうか?が重要ですからね。
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手紙や文章での具体的な使い方
ビジネスの文章では以下のように使います。例:入梅の候、貴社ますますご清祥(または「ご健勝」)のこととお慶び申し上げます。
入梅の候のあとは「、」で区切ります。
これはビジネス文章も友人に送る手紙も同じです。
次に友人に送る手紙の場合ですが、
こちらは畏まった文章でなくても良いです。
相手のことを思うのは同じですが、少し砕けて書きましょう。
例:入梅の候、紫陽花の綺麗に咲く時期になりましたね、お元気ですか?
例:入梅の候、先日かたつむりを見かけました。
近年見ないと思っていたので少し嬉しくなりました。
例:入梅の候、季節が夏に向けて準備し始めましたね、○○様も準備は万全でしょうか?
例:入梅の候、そろそろ夏がやってきますね、我が家では風鈴を出しました。
等の、季節を感じられる文章がよいでしょう。
さいごに
今回は入梅の候についてご紹介しました。だいたい想像通りの使い方、時期だったんじゃないでしょうか?
梅雨入りだー湿度があがって過ごしやすいぞー!
・・・なんて人いませんから、
実際に文章を読む相手のことを考えて、
相手が「梅雨か、嫌だな」と思うものではなく、
花などで少し明るい気持ちになるような挨拶にしましょう。
手紙の本文の内容にもよりますが、
明るい気持ちで手紙を読んでもらえるように工夫することで、
相手もきっと喜んで返事をくれます。
より良い文通になるように、日頃から外の雰囲気を見ておくのも大事です。