ビジネス文書や個人のハガキ・手紙にも欠かせない時候の挨拶ですが、
いつからいつまでどの時期に使えるかが決まっていますから、
注意したいところです。
今回は「新春の候」です。
新春というと、「春」とつくくらいだから3月か?
でも年賀状で新春って使いますよね?
お正月かな?
イメージは人それぞれかと思いますが、
実際はどうなんでしょうか?
旧暦の考え方で使える時期が決まっていたりするので、
正確に把握しておきましょう!
ではさっそく、新春の候について意味や使える時期、
実際にあいさつ文を含む例文をご紹介していきます。
読み方はそのまま「しんしゅんのこう」
難しい読み方の時候の挨拶もありますが、これは素直に読めそうです。
ずばり「しんしゅんのこう」です。
候は「こう」で問題ありませんので、この際覚えておきましょう。
意味を詳しく把握しましょう!
次は「新春の候」の意味をご説明しましょう。新春というと、私の場合、お正月のめでたいイメージが
浮かびました。^^)
ちょっと分解して説明しましょう。
まずは「新春」です。
新春といえば私同様新年のイメージがある方も多いのでは?
でも冬なのに春っておかしいと思いませんか?
これには昔の暦が関係しているんです。
現在とはちょっと違っていて、昔は1月・2月・3月を春と定めていました。
なので、1月は季節の春の始まりという事で、
冬なのに春という言葉を用いるのです。
「候」は時候の挨拶の定番の言葉ですが、おさらいすると
文書やハガキのあいさつで使う場合は
「~のように季節も移り変わってきましたが」という意味です。
もともとの意味では、身分の高い人のそばで待っている
というような意味を持つ漢字なので、
昔の文章では区切る時に「候」を用いていました。
手紙に使う時期は基本1月だけど注意が必要
意味から想像するに1月でしょうか?年賀状のデザインにも新春と描かれているから
お正月のイメージも強いし。。。
とくに「いつまで使えるのか?」っていうのは
非常に気になりますね。
基本的には「新春」は春の季語なので、
1月いっぱいはオッケーという事になりますが、
どうしてもお正月のイメージが強いので、
1月7日(松の内)頃までということで認識し、
それ以降は他の時候の文を使った方が無難ですね。
意味を理解したうえで、相手に与える印象も考えたいところです。
「新春じゃないんじゃない?」なんて疑問を与えないようにしたいところです。
具体的な例文!心遣いをあらわそう!
さて、最後は「新春の候」の使い方・例文です。「新春の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。」
これは経済的な繁栄を願う場合に使用します。企業でも個人相手にでも使用できます。
「新春の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。」
この場合は基本的に個人相手に使用します。相手の健康を気遣う場合にという事です。
まあ、出だしの決まり文句の他に、文例としては、
「新春とは言いますが、厳しい寒さですですね。」
「いよいよ寒さも本番をむかえました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。」
といった、相手を気遣う一文は入れたいところですね。
ポイントは季節にあった文章を入れるってところです。
さいごに
今回は新春の候について、読み方と意味、文例を使った具体例もご紹介しました。意味がわかったことで、いつからいつまで使えるのかも
しっかり理解できたことと思います。
1月の手紙の代表はなんといっても年賀状ですよね。
手紙離れが進む昨今ですが、年に何回かは筆(ペン)をとってみるのも
良いんじゃないですか?
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