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お盆の送り火と迎え火のやり方をわかりやすく解説!

祖先の御霊が戻って来る日と言われているお盆には、
御霊をお迎えするために様々な行事があります。

地域による違いもありますが、
一般的には祖先の御霊をお迎えする日に精進棚を飾り、
供物を捧げて「迎え火」を焚きます。

そしてお盆期間中にお墓参りや法要を行い、
お送りの日には「送り火」を焚いて、
祖先の御霊をお送りします。

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ただし浄土真宗は故人は全て極楽浄土に
往生しているという考え方がありますので、
送り火と迎え火は行いません


盆提灯を飾って、ご先祖に感謝の意を伝える慣習はあります。

浄土真宗以外の「迎え火」「送り火」のやりかたは
一般的にはこのようになります。

一般的な「迎え火」のやり方


お盆は地域によって7月に行う場合と、
8月に行う場合がありますが、いずれの場合も13日から15日を
お盆として行事を行うのが一般的です。

この最初の日(13日)をお迎えの日といい、
祖先の御霊が迷わないように迎え火でお迎えします

お迎えの日は、午前中に精霊棚を飾り、
お供物や盆花をお供えします。

お墓まで御霊をお迎えに行くというならわしのある地方では、
この日の日中にお墓参りをして、
お墓で提灯に火を灯し、そのまま提灯を自宅に持ち帰ります。

御霊が迷わずお戻りになりますようにという気持ちが籠っています。

夕方に、迎え火を焚きます。

松の割り木や麻の茎の皮を剥いだ麻幹(おがら)を
事前に購入しておき、焙烙(ほうろく)という
素焼きのお皿の上に、この麻幹を折って積み重ねてのせます。

これに火をつけて、門口(玄関)で焚きます。

ご先祖さまが迷わず自宅に帰って来られますようにという道しるべです。

松の割り木や麻幹は花屋さんやスーパーなどでも売られています

麻は古来より清浄な植物として大切にされてきましたので、
それを燃やすことで悪いものを祓い、
清浄な気を創り出すという意味があります。

焙烙は主に仏具店で購入できます。

マンションなどでは火を灯すことは難しいですから、
盆提灯が迎え火・送り火の代わりをします


特に初盆のときは、故人の霊が始めて自宅に戻って来るので、
初盆用の白提灯があります。

忘れずに飾りましょう。

この白提灯はロウソクの火を灯せるようになっていて、
玄関や窓際、仏壇の前などに吊るしますが、
実際には火を灯すのは危険ですので、
電池で灯るロウソクを使うか、
ロウソクを灯さずに提灯を下げることで
迎え火とする事が多いようです


一般的な「送り火」のやり方


お盆の最終日(15日もしくは16日)をお送りの日といい、
祖先の御霊があの世へ戻るのを心をこめてお送りするため
「送り火」を焚きます。

「迎え火」と同様に夕方に同じ場所で火を焚いて、
また来年もいらして下さいという気持ちを込めて、
御霊を送り出します。

初盆で使用した白提灯は、この時に一緒に燃やすか、
菩提寺に改めて納めるとよいでしょう


また、精霊棚やお供え物は、昔は川や海などに流されていましたが
現在は環境保護のために禁止されていますので、
塩で清めてから地域の基準に従ってゴミに出すようにしましょう


京都の大文字焼き(五山の送り火)や奈良の高円寺大文字送り火なども、
お盆の送り火のひとつです。

また灯籠流し、精霊流しも送り火のひとつです。


さいごに

知っているようで知らない送り火と迎え火のやり方、
身近に不幸があると、自分が率先してやらなくてはいけなくなります。

やり方はしっかり把握しておきましょう。

地域の慣習があったりするので、近くに親戚がいれば
確認したほうが良いですね。