今回は「歳末の候」をご紹介します。
読み方は音読みで「さいまつのこう」です。
歳末って言葉、歳末セールとかで耳にする言葉ですが、
どういう意味なのでしょうか?
意味まで知らないって方も多いと思いますので、詳しくご紹介していきます。
さいまつとはどういう意味?
歳末は年の暮れを意味しますので、挨拶としては、「年の暮れとなりました」といった意味になります。
年末とは違うの?という疑問が浮かびますが、
歳末は昔の年齢の数え方に由来します。
今では考えられませんが、日本では古くから数え年が使われてきました。
数え年とは、生まれた年が1歳、1月になると
12月生まれの人も1歳歳をとるという、
かなりアバウトな年齢の数え方です。
いまだと、満年齢が当たり前ですよね。
大昔の話かというと、明治6年頃までは、数え年だったっていうのですから、
そんな昔でもないですよね。
つまり年の暮れは「歳の暮れ」、よって歳末と呼ばれるわけです。
時期は何月のいつからいつまでに使うのか?
年の暮れですから、手紙に使うなら、12月下旬になります。
手紙は投函してから、届くまでの期間がありますから、
年内に届くのは必須です。
12月中旬以降から、年内に届く手紙に使いましょう。
歳末の意味が解っていれば間違いないですよね。
手紙での具体的な例文
例文をご紹介します。・歳末の候、年の瀬もいよいよ押し迫ってまいりました。
⇒状況そのままですが、年の瀬という言葉に人それぞれ感じるところがあり、
手紙を受け取った人も、いろいろと情景を思い浮かべることと思います。
・歳末の候、今年の冬至は穏やかに過ごしました。お変りありませんか。
⇒こちらの状況を報告し、相手の状況をたずねるというのも、よく使う文章です。
・歳末の候、慌ただしい年末を迎え、忙しくお過ごしのことと思います。
⇒いわゆる年末ですから、相手の状況を思い浮かべてみても良いですね。
<結びの例文>
・ご家族御一同様、よき春を迎えられますよう、お祈りしております。
⇒相手の家族含めていうときの表現です。
送る相手だけにするかは、どういったお付き合いかにもよりますね。
・年を越えて実を結ぶ麦のように、新年の実りの年にしたいですね。
⇒寒さはこれからが本番です。といった表現のほうが一般的ですが、
少しオリジナリティを出したいなら、こうした表現もおすすめです。
・来る新しい年がすばらしいものとなるよう、お祈りしております。
⇒来年が素晴らしいものであるようにというのは、年末でよく使う表現です。
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アレンジした表現
少しアレンジした挨拶だと、以下はいかがでしょうか?年末の楽しみといったら、あれですよね。
歳末の候、年末宝くじに今年も夢を託してみようと思います。
⇒まあ、当たるのは天文学的確率らしいですが、夢見れますからね。
こうした、少しくだけた表現も、相手に合わせて工夫するのは良いと思います。
さいごに
今回は歳末の候をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?歳末の由来は結構知らなかった方も多いのでは?
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