以前の話ですが、私の会社には期間労働者として
外国人が働きに来ることがあります。
日本人と比べると、お金を稼ぎに来ていることもあり
残業をいとわず、日本人が嫌がるような
ゴールデンウィークなども仕事に出てきてくれるので、
会社としても非常に融通の利く従業員として
重宝しているのです。
そんな彼らも仕事ばかりでは息が詰まるということで、
遅くなった日や休みが取れないときなどには、
たまに食事に連れて行くことがあります。
そんなとき、比較的夜遅くまで空いていて、
大人数が座ることができ、メニューも多いほうが
使い勝手が良いので、ファミレスを利用すること
が多くなります。
当時は日系のプラジル人が多く働いていたこともあり、
彼らは日本食にも興味を持っていました。
生ものは拒否反応のある外国人も多いのですが、
彼らは逆に刺身、寿司といった生ものを好んで
食べていました。
ですから、向かう先は自然と和食のファミレスと
なることが多くなりました。
休日の昼間に時間ができたときには、
シュラスコといったプラジル式のバーベキューを
駐車場を利用して楽しんでいるような彼らからすると、
やや和食の薄味は物足らないところもあるようですが、
そういったボリュームを求めている若い男の子は
食べ放題のしゃぶしゃぶなどで胃袋を膨らましてもらい、
やや小食の(それでも十分食べていたが)
女性人は刺身などが入った定食類を頼むなど、
要望に応じて選んでいました。
普段の彼らの食事は、南米でよく見られる
ブラジルの家庭料理で、豚肉といんげん豆を煮込んだ料理、
フェジョアーダを食べることが多いようで、
私も何度かその料理を味わったことがあります。
にんにくの風味が利いた肉の出汁が良く出た汁物で、
日本人の口にも十分にあうものでした。
これを食べたときに思ったのですが、
世界各地に点在している日系の人たちと話をすると、
もちろんその国の食べ物を主食として食べているものの、
もちろん和食を食べる文化も残っており、
一部は融合されているものもあり、
非常に興味深いものがありました。
ですから、和食のファミレスでも、
期間限定でこういった世界の日系人の料理を
メニューの一部に加えて出していけば客としても
楽しいのにな、と思いました。
スポンサードリンク